一葉の「たけくらべ」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川文庫ソフィア)
 
 
 今年度の10月から11月にかけて、森鷗外の「舞姫」を10時間くらいでやった。
 多分かなりすごいことなのだが、あまりすごくないことのように平然としてみせるのも才能のうちだろう、ということでさらりと高3現代文チームで敢行した。
 
1. 明治期の文学も、受験だけから考えても学習すべき内容であろうということ
 (私立大学の一般試験だけではなく、センター試験の漱石が出題されるということは、どうしても意識せざるを得ない)
 
2. 明治文語文のリズム・表現を体感するということ
 
3. 自分自身にも通じ得るテーマだと理解すること
 
 こんなことを考えて授業になった。
 「生徒みんなが舞姫のストーリーを理解して、『主人公ってどうよ?』『エリスカワイソス』『自分は鴎外の小説を読んだYO』なんていうことを言うことができるようになってほしいね」と考えた。
 
 その授業内容は省略するとして。
 
 鍵は、現代語訳と大学入試の過去問であった。
 
 
 
 それももう過去のこととなり、また「すごいこと」を探してわたしはうろうろしている。
 
 樋口一葉の作品を授業でやってみたいな、という気もする。
 
 素朴に、おさつになっているヒトがどんなことを言っていた人なのか理解している大人になってほしいな、とわたしは思っている。
 アメリカ人がワシントンやリンカン、ハミルトンやフランクリンがどんな人なのかを知らなかったら、どうかな、と思う。
 それならば、日本人で福澤諭吉、野口英世、樋口一葉を知らないというのはやはり恥ずかしかろうと思うのである。
 
 いささか話が散漫になった。
 散漫でもとりあえず書き付けておけば、また何かの役に立つ時もあるだろう。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索