担任から君たちへ ?18
2008年6月20日 学校・勉強夏休みの間に作戦を立てよう。というように保護者会で話をした。
あとどれぐらい点数が必要なのか、そのためにどれだけの勉強をするべきなのか、具体的に考えよう、と伝えたつもりである。
ある大学の受験を想定してみる。
英語(外国語)で150点、国語総合(漢文除く)で100点、日本史(その他社会)で100点の、350点満点の試験である。
前回の入試では、合格最低点は236点であった。
入試の目的は合格することであって、満点は必須ではない。
したがって、この時に自分が受験した場合、236点以上であればいいわけである。
日本史が得意で80点取れた。国語が70点だった。
そうしたら英語150点のうちで86点、半分ちょっとあれば合格だ。
英語の出題は3題。
長文2題と、会話文が出題されることが多い。だから、会話文の定型の表現を押さえる必要がある。これは、覚えるしかない。
長文は評論や随筆である。したがって、英単語を覚えたその上で、さらに論理の展開を着実につかむ力が必要になる。(わたしは国語科なので英語の評論は不案内だがおそらく)文の内容は硬い。根気強く英文に取り組む力も必要になるだろう。
日本史は5題。
そのうち2題は近現代で、配点は4〜5割に及ぶ。したがって、開国以降の富国強兵、不況、日清・日露戦争から世界大戦、戦後史までの流れ、それに対する歴代内閣の施策を理解していないと、試験の半分を得点することも危うい。
さらに、1題は必ず史料による設問が出題されている。教科書で触れられている内容に加えて、対応している参考書で学ぶ必要もあるだろう。
国語は評論・随筆・古文。残念ながら(?)小説は出題されていない。
教科書にある評論・センター試験での評論レベルの文は、集中力を途切れさせずに読めるよう慣れておかなくては、正解までの道は遠い。
古文はごく普通の文が、年度ごとに違うジャンルから出題される。標準的な古文であればざっと大意をつかめる程度の慣れ・文法の理解・古文単語の習得が必要だ。
こういうことを、アドバイスを聞いたり、自分で考えたりするのである。
彼を知り己を知れば、百戦して殆からず。『孫子』
(相手のつけいることのできる点を知り、自分の強みを知ると、たとえ百回戦ったとしても危険にさらされることはない。)
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