担任から君たちへ ?15
2008年5月29日 学校・勉強 『徒然草』にこのような冒頭から始まる章段がある。(第137段)
夜明け近くになってようやく現れた月のかすかな光を感じる。
いよいよ花開こうとする桜の枝先を見る。
一面に花びらの散った庭先を眺める。
それらに親しんで、「花・月を楽しむ」と言えるのではないか。
そのように兼好法師は言うのである。
「学校生活」を考える。
雲ひとつ無い青空に、白くまぶしいグラウンド。
昼休みに見ると、この組と隣の組とでサッカーに興じている。
無心に、ボールを追って駆け回る。一進一退のゲーム。
ひたすら体を動かす充実感。
クラスの枠を越えて、友人との会話に興ずる休み時間。
昨日のテレビ番組のこと。
あるいは、おもしろいことを言っていたクラスメートのこと。
尽きることの無い話題。
窓の外は。
曇り空に、ぱらぱらと降り出す雨。
何を言うでもなく、友人と自動販売機に行く。
ただジュースを買いに。
たったそれだけ、と言えば事実。
けれども、こうやって時間を共有して6年目。
この「なんとなく」も、もしかしたら今年で終わる。
いつもいつも、ケヤキの木の下を通り抜けていた日々。
ぼんやりと窓の外を眺める。
目に鮮やかな桜の若葉。かすかに吹き抜ける風。
ふと、また桜の花開く春を思う。
その時には、この教室は別の生徒たちが生活しているという予想。
小学校で過ごしたはるか昔の日々を思い返すのと同じように。
今の生活も、じきに思い出の世界に変わる。
昨日。
今日。
明日。
すべてが学校生活。
たとえ特別なことが無い日々のように思えても。
そのどれもが、どんなものとも換えることのできないものだ。
花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。雨降る日に、雲の向こうの月を想像する。
(桜の花は満開の時だけ、月は満月だけを見て楽しむものだろうか)
夜明け近くになってようやく現れた月のかすかな光を感じる。
いよいよ花開こうとする桜の枝先を見る。
一面に花びらの散った庭先を眺める。
それらに親しんで、「花・月を楽しむ」と言えるのではないか。
そのように兼好法師は言うのである。
「学校生活」を考える。
雲ひとつ無い青空に、白くまぶしいグラウンド。
昼休みに見ると、この組と隣の組とでサッカーに興じている。
無心に、ボールを追って駆け回る。一進一退のゲーム。
ひたすら体を動かす充実感。
クラスの枠を越えて、友人との会話に興ずる休み時間。
昨日のテレビ番組のこと。
あるいは、おもしろいことを言っていたクラスメートのこと。
尽きることの無い話題。
窓の外は。
曇り空に、ぱらぱらと降り出す雨。
何を言うでもなく、友人と自動販売機に行く。
ただジュースを買いに。
たったそれだけ、と言えば事実。
けれども、こうやって時間を共有して6年目。
この「なんとなく」も、もしかしたら今年で終わる。
いつもいつも、ケヤキの木の下を通り抜けていた日々。
ぼんやりと窓の外を眺める。
目に鮮やかな桜の若葉。かすかに吹き抜ける風。
ふと、また桜の花開く春を思う。
その時には、この教室は別の生徒たちが生活しているという予想。
小学校で過ごしたはるか昔の日々を思い返すのと同じように。
今の生活も、じきに思い出の世界に変わる。
昨日。
今日。
明日。
すべてが学校生活。
たとえ特別なことが無い日々のように思えても。
そのどれもが、どんなものとも換えることのできないものだ。
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