担任は、自分のことを「文系らしい文系人間だろうな」と考えている。
 文系って、自由で、ちょっと変人。
 みんなにも通じる「文系」というくくりを、一般的に言う「褒め言葉」で表現しなくて申しわけない。けれども今回は「褒め言葉」のつもりで「変人」という言葉を使っている。

 明るく朗らかで、ちょっと失敗する時もある。
 不機嫌そうだけれども、実はものすごく深く考えていたりする。
 無関心のようでいて、イベントがあると丁寧に手伝っていたりする。
 アホっぽいくせに、ある物事だけは徹底的に追究していたりする。
 意外と涙もろい人情家。

 わたしの大学時代は、「愛すべき変人たち」がたくさんいた。
 春の日差しの輝き。
 初夏のさわやかな風。
 秋の紅葉の美しさ。
 冬のこたつの暖かさ。
 喩えればこういう表現になる学生たちがたくさんいて、ふと発せられた言葉にヒントを発見したことが幾度となくあった。

 そして、君たちもこんな「愛すべき才能たち」にきっと出会う。
 その時に、自分自身の才能をどれだけ輝かせられているだろうか。
 
 
 避難訓練、おつかれさま。
 いつも思うが、ただ参加していても意外と疲れる。
 その上で、さらに3年生代表としてクラスのふたりが消火器訓練をやったのも尊いことだと思われる。
 そもそも「クラスの代表」は、"ドラえもんの出木杉"のように、あらゆる意味で隙の無いキャラクターが就くようなイメージがある。
 わたしは昔から、それではつまらなすぎると感じていた。
 たくさんの個性が、それぞれの個性を伸ばすと同時に、譲り合いや支え合いもする、そういう多士済々・百家争鳴的なクラスが理想であると考えている。
 他の、優等生然とした生徒がクラス代表であるのも良いかもしれないが、個性的な委員長がいて、副委員長たちがいて、書記会計たちがいて、そういうこのクラスがとても気に入っている。
 
 そしてこのクラスで、たくさんの個性が才能を花開かせる姿がとても楽しみである。
 
 「文系らしく」
 今週、おつかれさま。
 来週もがんばっていこう。

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