中間試験最終日。
まぁだいたいが終わって嬉しそうな様子である。
生徒と、ある勝負をしてみている。
その生徒が今回の中間試験で「クラスで5番以内になったらラーメンをおごる」ようである。
もちろん挑まれたのであるが、勝負らしくするために、その生徒が「クラスで5番以内にならなかったらラーメンをおごってもらう」ことにした。
こちら側はけっこう本気である。
とりあえず、学校近辺でおれが一番気に入っている「特選みそラーメン750円」を指定してある。
もしコドモとオトナの関係だったら、まぁコンナコトはしない。
いつものように、頭をなでて「かわいいかわいい」して終わりである。
なんだか、今回のことは対等でありたいと思っていたりする。
器用な生徒である。
多分、何をやらせても普通以上のことはできそうな、そんな感じがする。
けれども。
今まで様子を見てきていて、おれの中では愁いが深かったりする。
器用なだけに、適当に物事を終わらせても大過無いのである。
昼のほとんどを過ごしている、この学校という場の中で。
ひたすらに懸命というわけでもなく、とりたてて楽しそうにしているというわけでもなく。
年を経るごとに、けだるさを濃くしつつある気がしていた。
年々歳々。
人が空へ流す汚れた煙に。
輝きの鈍る、星の光。
そんな姿を見ているのは、つまらないし、釈然としない。
なんとかできないかな、と昨年度の末ごろから思っていたら、今年度初めて、おれが担任することになった。
もちろん。
おれならば何かができる、という自信などは無い。
誰であれ、己の生き方を決めるのは、自分自身でしかないから。
どんな小さなことでも良い。学校の中で熱心に興じるものがあったならば、それはきっと、こんな日本のような国で生きていくための力になるとおれは思うのである。
なんかきっかけがないかな、と思い続けていた。
決して教員なぞに馴れ合う気も無さそうなその生徒が、ただの気まぐれかもしれないにせよ、話をしてきている。
これは乗るしかないな、と思った。
おれが勝ったら、「特選みそラーメン」。
その生徒が勝ったら、web上で評判の某店。
来週にはどんなふうになっているか、それなりに楽しみな気がする。
まぁだいたいが終わって嬉しそうな様子である。
生徒と、ある勝負をしてみている。
その生徒が今回の中間試験で「クラスで5番以内になったらラーメンをおごる」ようである。
もちろん挑まれたのであるが、勝負らしくするために、その生徒が「クラスで5番以内にならなかったらラーメンをおごってもらう」ことにした。
こちら側はけっこう本気である。
とりあえず、学校近辺でおれが一番気に入っている「特選みそラーメン750円」を指定してある。
もしコドモとオトナの関係だったら、まぁコンナコトはしない。
いつものように、頭をなでて「かわいいかわいい」して終わりである。
なんだか、今回のことは対等でありたいと思っていたりする。
器用な生徒である。
多分、何をやらせても普通以上のことはできそうな、そんな感じがする。
けれども。
今まで様子を見てきていて、おれの中では愁いが深かったりする。
器用なだけに、適当に物事を終わらせても大過無いのである。
昼のほとんどを過ごしている、この学校という場の中で。
ひたすらに懸命というわけでもなく、とりたてて楽しそうにしているというわけでもなく。
年を経るごとに、けだるさを濃くしつつある気がしていた。
年々歳々。
人が空へ流す汚れた煙に。
輝きの鈍る、星の光。
そんな姿を見ているのは、つまらないし、釈然としない。
なんとかできないかな、と昨年度の末ごろから思っていたら、今年度初めて、おれが担任することになった。
もちろん。
おれならば何かができる、という自信などは無い。
誰であれ、己の生き方を決めるのは、自分自身でしかないから。
どんな小さなことでも良い。学校の中で熱心に興じるものがあったならば、それはきっと、こんな日本のような国で生きていくための力になるとおれは思うのである。
なんかきっかけがないかな、と思い続けていた。
決して教員なぞに馴れ合う気も無さそうなその生徒が、ただの気まぐれかもしれないにせよ、話をしてきている。
これは乗るしかないな、と思った。
おれが勝ったら、「特選みそラーメン」。
その生徒が勝ったら、web上で評判の某店。
来週にはどんなふうになっているか、それなりに楽しみな気がする。
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