授業終わって、17時にはさっくり帰宅しているせきね(仮名)です。こんにちわ。
 …生徒より早く帰宅する教員。あっはっは。(^^;;
 
 そうして今日はどうしたかというと、御茶ノ水の本屋に出かけまちた。
 
 いやはやびっくりですな。
 中等部のころではあり得なかったことだ。
 生徒全員が下校するまでその日の仕事に追われて、18:00過ぎから次の日以降の準備をする日々だったからなあ。
 ……そりゃあ平日の本屋が空いている時間に帰宅するなんか、夢のまた夢。
 
 もちろん生徒たちを放置してはいけないわけだけど、「言えばわかってくれる」ぐらい大人になってくれている。
 有り難い。
 いやマヂで。
 
 あんまりしつこく言わなくてもクラスの生徒たちが適度に掃除をしてくれるから、教室がきれいだ。たまにせきね(仮名)がちょっぴり掃除する程度で、すっきりして気持ちのいい教室環境ができあがる。
 去年しつこいぐらい落ちていたガムやら飴やらの包み紙とかストローの包装ビニール袋が、今年は落ちていない。
 教室でボールがかっ飛んだりしていない(ようだ)から、鉢植えの花もきれいだし、物が壊れているかどうかを気にしないで済む。
 教材が面倒で難しいにもかかわらずがんばって授業に付いてきているから、授業規律ではなくて授業のわかりやすさや展開に気持ちをまわすことができる。
 しつこく言い続けなくてもほとんどの生徒が提出物を出すから、同じ仕事を何度もしなくて良い。
 良い循環ですな。
 
 これが悪い循環だとエグイんですわ。
 
 掃除サボるから教室が汚いし、ヘンな臭いがこもる。
 そこら中で食った物が散らかる。
 教室であり得ない遊びをするから物が壊れる。おとなしい生徒からだんだんクラスに居づらくなる。
 物がなくなる。
 授業中は止まない私語と教員の怒号で殺伐とする。
 授業内容は進まない。
 成績は下がる。
 保護者や他の教員から苦情を受けたり指導を受けたりする。
 余裕がない生徒も教員も、さらに追いつめられて問題が続出する。
 ……想像するだにオソロシイ教室環境ができあがるわけだ。
 
 
 もちろん、細かな指示はしている。
 そりゃあ千差万別の個性を持つ人間が集まるのだから、何もない方がおかしいわな。
 けれども、全国ではこの時期に早くもほころび始めている教室がいくらでもあるというのに、ウチのクラスの生徒たちはよーくがんばってますよ。えらい。
 
 傍証というか、「生活記録」の確認が早い早い。
 クラスのほぼ全員が朝に提出して、昼休みには返却できるくらいだ。
 教員は仕事のすべてが授業なのではなくて、職員室でデスクワークをする時間が与えられている。
 実はそこで親御さんと連絡を取ったり、「困った君」の指導をしたりもする。だから「荒れているクラス」の担任だと、その時間がぐんぐん無くなっていく。これはホントつらい。
 そういう大変なことが無いのだな。今のせきね(仮名)センセには。
 「生活記録」を見て、時に笑い、時に感心しながらコメント書くわ、国語課題をすぐに確認して次の休み時間に教室まで持っていくサービスをしちゃうわ、何となく1500字近い学級通信を書いちゃうわ、ムッチャ余裕。
 
 うれしいっすよ。
 だって、自分が前向きな仕事をやっている実感があるんだもの。
 生徒がどうしたら立ち直ってくれるか、悩まないし。
 授業をどうにかして静かさせなくては、と考えなくていいし。
 
 今日みたいに。
 平日に遠くの本屋に出かけて、次の教材のための教育書やら、受験参考書やらを買いに行けるのですから。
 
 こんなにありがたい生徒諸君には、学力なるべく保証としてきっちり還元するよう心がけないとなあ。
 これで良い成績にしてあげられなかったら、ちょっと教員失格かな、と。
 
 まあ、安楽と思いきや実は大変なことが起きていた、というのは教育の世界ではとてもありがちだけれども。
 でもともかくも。
 今の有り難いな、という気持ちは実感なわけなのです。

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