ISBN:4309017444 山田ズーニー 河出書房新社 2006/01/07 ¥1365
 糸井重里が帯に書いている。
 
 まるで鉛筆のように、
 その身を削って教える
 先生がいる。
 本気ってのは、
 ほんとに強い。
 
 
 ほんとスゴイ。
 曰く。 
 新しいものをつくるとき、かならず、空中分解のような、自分が不安定な状態を通過する。なぜなら、いままでのやり方、経験が、まったく生きない領域に、自分は「いる」からだ。当然、ゆきづまりになり、どんづまりになる。
 そこでは、たった1メートルの距離が歩けず、
 自分は、自分かと疑い、
 何をやっているか、どこにいるのかもわからなくなってくる。
 ゆきづまらなかったら、いままでの延長線上でものをつくっているということだし、まったく新しい領域に足を踏み入れたいなら、かならず、ゆきづまらなければならない。これはあたりまえのことだ。
 「限界突破」と人は、ひと口に言うが、自分の「限界」がくることと、それを「突破」することの間には、ながい、長い、空中分解期間がある。
 すごい。
 こういう識見を持ち、文章を書くことができるようになりたい。

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