小中で「国数理」授業増、学力低下受け…中教審部会わたしが公立の学校を好きになれない理由はこのあたりにある。
文部科学相の諮問機関、中央教育審議会の教育課程部会は8日、小・中学校で「国語」と「算数・数学」、「理科」の授業時間増を求める審議経過報告書案をまとめた。近く、最終決定する。
一昨年12月に公表された国際学力調査結果で、日本の子どもたちの学力低下が判明したことを受けた措置。
文部科学省は今後、学習指導要領の見直しに反映させる方針で、「ゆとり教育」の転換は「国語」と「理数」重視で進みそうだ。
報告書案は、国語を「すべての教科の基本」、理数教育を「科学技術の土台」と位置付け、いずれも「充実を図ることが必要」と指摘。その実現のためには、「授業時間数についても具体的に検討する必要がある」と、時間増を求めた。
さらに、国語では、子どもが古典や名作に触れ、日本の言語文化に親しんだり、自分の考えを用紙1枚程度に表現する力を身につけさせたりすることが不可欠と指摘。理数教育では、小数や分数の意味、エネルギーの概念などを実生活と関連付けて理解させることが重要と訴えた。
同部会では今後、「ゆとり教育」を象徴する「総合的な学習の時間」の削減や小学校への英語教育導入の是非なども議論する予定で、国語と理数の時間増については、他教科との兼ね合いを踏まえて調整する方針だ。
文科省によると、現行の学習指導要領に定める国語の標準授業時間数は、小・中学校9年間で計1727時間、算数・数学は1184時間、理科は640時間。
(読売新聞) - 2月9日0時14分更新
こんな気持ちを抱くことを公立学校の同業者に申しわけく思うと同時に、公立学校で翻弄されるであろう同業者の辛苦を思いやって心底かなしくなる。
けれども感傷だけでも仕方がない。むしろ自分を保つのに手一杯であるのだから、そんな余裕は無いと言うべきか。
国語では、子どもが古典や名作に触れ、日本の言語文化に親しんだり、自分の考えを用紙1枚程度に表現する力を身につけさせたりすることが不可欠と指摘。「古典や名作に触れ」…中等部1年から始まる百人一首の調べ学習、故事成語の調べ学習。中等部3年から週3時間古典の実施。
「日本の言語文化に親しんだり」…百人一首大会の実施、それに伴う授業。
「自分の考えを用紙1枚程度に表現する力」…中等部3年での国語講座、表現講座、道徳や各種行事の感想文。
生徒への授業の先取りどころか、時代の先取りまでしているような気さえしてくる…ちと言い過ぎか(^^;;
こんな路線を布いたのは中等部国語科のふたり。
わたしよりも若い方だが、ものすごく尊敬している。
そのうちのお一方とは、一昨年の夏、勉強合宿の際に話し込んだ。
中高一貫教育の在り方、姿勢について、話を聞き、こちらからも語った。
打ち合わせの場の片づけをしなくてはいけない添乗員の人たちがとても眠そうな顔をしていたことに気付いていたけれども、他の先生たちがどんどん引き上げていったけれども、それでも夜3時くらいまで話をしたっけ。
……そうだよなあ、書いていて思い出した。
一歩でも。
半歩でも。
進んでいかないと。
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