調査書を、書いている。
「これが標準だ」なんていう調査書を、わたしは実のところ知らない。
履歴書なんかの自己推薦書の書き方のようなハウツーモノがそうそうあるわけではないし、そもそも学校によって記載すべき内容が千差万別なのである。
はっきり言って、よぅわからん。
昼は授業をし、夕方は生徒を学校から追い出し、夜にデスクワークをし、帰宅して調査書の文面を考える。
嘘はつかない。
媚も売らない。
虚飾に満ちた文面は、それは醜いから。
その生徒の過去にやってきたこと、現在の姿を書き記す。
そして。
未来への期待を。
不思議なことに、書く内容に困らないのである。
むしろ、数あることの中で何を書き記そうかということに困る。
今書いている生徒は。
思いつく限り箇条書きにしたら20を越えてしまった。それをせいぜい2つか3つにする。文面を見ればその生徒の姿が浮かび上がるような表現を目指す。
日を越えるぐらいから考え始め、第1案が3時ころになり、深夜なのでこっそり入浴し、それから見直して寝る。朝起きて、通勤し、教室の中の様子を見ながら良い表現がないか考え、また夕方に生徒を送り出してから、職員室で清書をする。
先方の学校が、どこまで調査書を参考にするのかはわからない。
それでもここまでこだわってしまうのは、送り出す側の誇りなのだろうな、と思う。
縁薄く此の地で不本意な学校生活を送ったとしても。
次に辿り着く彼の地では、良い学校生活を送ってほしい。
振り向かずに立ち去っていく、その姿が凛々しければ。
わたしはさびしいけれども幸せだ。
キミに。
鍵を、あげよう。
行く手にある扉を、開けていくといい。
「これが標準だ」なんていう調査書を、わたしは実のところ知らない。
履歴書なんかの自己推薦書の書き方のようなハウツーモノがそうそうあるわけではないし、そもそも学校によって記載すべき内容が千差万別なのである。
はっきり言って、よぅわからん。
昼は授業をし、夕方は生徒を学校から追い出し、夜にデスクワークをし、帰宅して調査書の文面を考える。
嘘はつかない。
媚も売らない。
虚飾に満ちた文面は、それは醜いから。
その生徒の過去にやってきたこと、現在の姿を書き記す。
そして。
未来への期待を。
不思議なことに、書く内容に困らないのである。
むしろ、数あることの中で何を書き記そうかということに困る。
今書いている生徒は。
思いつく限り箇条書きにしたら20を越えてしまった。それをせいぜい2つか3つにする。文面を見ればその生徒の姿が浮かび上がるような表現を目指す。
日を越えるぐらいから考え始め、第1案が3時ころになり、深夜なのでこっそり入浴し、それから見直して寝る。朝起きて、通勤し、教室の中の様子を見ながら良い表現がないか考え、また夕方に生徒を送り出してから、職員室で清書をする。
先方の学校が、どこまで調査書を参考にするのかはわからない。
それでもここまでこだわってしまうのは、送り出す側の誇りなのだろうな、と思う。
縁薄く此の地で不本意な学校生活を送ったとしても。
次に辿り着く彼の地では、良い学校生活を送ってほしい。
振り向かずに立ち去っていく、その姿が凛々しければ。
わたしはさびしいけれども幸せだ。
キミに。
鍵を、あげよう。
行く手にある扉を、開けていくといい。
コメント