詩歌の授業って、かったるい。
 実はその気持ちのほうが、せきね(仮名)自身にも長く染みついていたはずなのだ。
 なのに今は、全然そう思わない。
 きっと、昔はキライだったのに今はいつの間にかスキになってしまった、冷酒やら豆腐料理だかと同じようなものなのだろう。
 
 いつか「お、いいな」と思えるようになったらうれしい。
 今「けっこういいじゃん」と思えるようになったらもっとうれしい。
 古典で和歌を扱うに当たって、そう思う。
 
 そう思って教科書を見ると、無難すぎてその教材だけでは和歌の魅力を伝えてきれていないような気がしてくる。
 当然、学ぶべきことが多数含まれている教材をまとめてあるのが教科書であり、あまりにもアバンギャルドな教材を集めている教科書というのもアレなのであるが。
 
 せきね(仮名)個人の感性としては、明るい昼よりも暗い夜のほうが好きだったりする。
 万葉であれば挽歌。
 古今であれば哀傷。
 新古今であれば離別。
 
 けれども、若い人たちにそういうものを紹介するのもどうかと思うんだな。
 というわけで、相聞なり恋歌なりのほうが連想しやすかろうと判断してみる。
 「ああ、昔の人の気持ちも判るかもしれない」
 そう思えたら、古典の授業の目標は達成されてしまうのだから。
 
 
 堕天使よりも愛天使のほうが宜しかろう、というわけだ。
 愛を運ぶゼー。あははー。
 ↑……死になさい(笑

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