FAQを、ふぁっ…と読んで平気でいる生徒がいる。
 純粋無垢って言うんだろうね。うーむ。
 
 
Q1.
 ぼくの友達が、えろ本を買いまくって自慢しているんですが……
A1.
 放置しなさい。
 (注意しないんですか?)
 しないよ。せきねが注意してやめるようなら、どう見ても未成年な外見なのにえろ本を買ってきたりはしないでしょ。心の中ではそういうレベルを飛び越えているんだと思うよ。
 そもそも良心的な店は、18歳未満にはアダルトをレンタルさせないし、売りもしない。そいつの周りの環境からしてダメ。で、ぬるま湯にひたっているだけ。
 そいつの親御さんが真っ当だったら、そのうちコレクションが見つかって叱られます。だからボクらは放置していて構いません。
 
Q2.
 ぼくに対して、やたらえろい話をしたがるのですが……
A2.
 親友になりたいんじゃないの? 秘密を共有したいとか。
 キミはいやなの? イヤな時もあるのか。なるほどね。
 イヤだったらセクハラですので、しっかりイヤだという意思を示しましょう。勘違いしている中高生は多いけど、「セクハラ」ってオヤジと若い女性の間だけのことじゃないんだよ。聞きたくない、望まないのに性的な話題に触れられるのも「セクハラ」なのです。女性から男性へのセクハラや同性間のセクハラもある。
 大事なのは、イヤな時はイヤ、と意思表示をすること。
 それもまたイイのなら……親友になりなさい。
 
Q3.
 えろ単語を連呼する、クラスのヤツがマジうざい。意味不明。
A3.
 幼児がおもしろがって「うんこ」「おしっこ」言うのと同じメンタリティなんだと思ってあげてください。オコサマなんだな、と。そういう時代なのです。そのうち、そういうことを言わなくなります。
 待てない? そうしたら、汚いことを言う幼児に対するのと同じようなことを、担任の先生あたりにしてもらいなさい。
 
 
Q4.
 背が低くて、自分がイヤなんです……
A4.
 言っとくけど、「背が低いってだけで魅力がない」なんてことは絶対にありません。これはとらえ方によっては非常に厳しい言い方になるけどね。
 どうせ「そのうち大きくなるよ」なんていうことは言われ続けて飽きているだろうから、別な考え方をキミに紹介したい。
 曰く。「背の高さ以外の魅力をみがきなさい」
 これはある女性の著書からの言葉。たしかにそうだよね。「背を高くしたい」っていう、ある意味「無い物ねだり」をするよりも、自分のできることをした方がよっぽどいい。どうかなあ?
 
 
Q5.
 正直言って、あの先生はどうも合わなくて……
A5.
 それが普通だから。
 お互いに愛し合って一緒に学校で暮らしているわけじゃないんだから、「合う」「合わない」はあって当然。今ボクとキミが話をしているのだって、たまたま「合っている」だけ。「合わない」教員と生徒なんて山のようにいるよ、きっと。
 センセイっておもしろい職業でさ、どんなに人気の先生でも「けっ」とか言われる時があるし、逆にどんなにきらわれているような先生でも「授業が楽しみです」って言われる時があるの。ここらへんが判らない若い先生は「どうして?」って迷うんだよね。どっかの将軍様じゃないんだから、みんなが歓迎するなんて思っちゃいけないし、「教員はきらわれて当然」っていうくらいの割り切りは必要なんだ。ちょっと哀しいけどね。
 
 まあそういう教員側の事情はさておき、生徒が「あの先生がキライだから勉強しない」って言うのは間違いだよ。
 好き嫌いと勉強するしないは、別なんだ。
 好き嫌いを言って、メシの時にだだをこねるのはオコサマ。
 大人は、一流であればあるほど、どんな人間関係であっても良い仕事をしてみせるものなんだ。
 中高生は、大人になっていかないと。
 
 
Q6.
 ぶっちゃけ、大人だろうが先生だろうが、間違っているのは間違っていると思う。
A6.
 そりゃそうだ。うん。
 (それだけ?)
 いや、事実じゃん。
 んー。
 まあ、「老若男女こだわらず、間違っているものは間違っている」って表現するかな。せきね(仮名)なら。
 集団生活をすれば、互いに互いのことが判ってくる。
 いつも自分勝手なことをしているヤツが「みんなで協力しよう!」って言ったって、「何を言っているんだか」というしらじらとした雰囲気になる。相手によって対応が変わるヤツなんか、全然信用されない。そうでしょ?
 
 間違っているものは、やっぱり間違っているんだ。
 たとえどんなに「正しいよ」っていうフリをしていても。
 
 それは、いつか絶対に明らかになる。
 
 たとえばね、せきねがセンセをやっていて、「せきねキライ」「せきねの授業つまらない」「言うことなんか聞きたくない」って批判されるとするじゃない。それが正当なことであるかどうかは、いずれ明らかになっていくんだ。
 せきね以外の先生が担当になった時に、どういう振る舞いをするか。
 日常生活のさまざまな局面にどんな行動を取っているか。
 宿題を出さなかったり、授業を真剣に受けなかったり、ルール違反をしたり、あいかわらず好き勝手をやり続けていたら、その子が間違っているわけ。「せきねが」と言っていたのは、自分がワガママであることを隠すための、ただのイイワケ。
 そうでしょ?
 「せきねが悪い」んだったら、せきねと縁が遠くなったらすぐに良くならなきゃ。

 そういうふうなスジを通していけないヤツは、だんだん周りから友達が減っていくよ。ワガママいっぱいだから。
 人生は勝負だよ。勝っていこうね。
 
 もっとも、ボクはキミらのためになるんなら、いくらでも負けてかまわないと思っているんだよね。
 「せきねが悪い」で上等。
 良い子になってよ。ぜひ。
 立派になっていくキミたちの姿を見ることは、何にも増して楽しみにしていることだから。

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