良い笑顔だな、と思いながら様子を見守っていた。
 委員会・部活動説明会でのことである。
 特に部活動は、工夫を凝らした熱心なアピールを行っていた。
 
 自分たちの活動をそのまま新入生に見せて、普段がどのようであるか伝えようとした部が多かった。
 英語、放送、演劇、ハンドボール、合気道、ラグビー、体操、ソフトテニス、バドミントン、弓道、硬式テニス、空手道、バレー、剣道、チアリーディング同好会、和太鼓同好会、卓球、コーラス、吹奏楽。
 時に笑い声が、時に拍手が、体育館にわき起こった。
 
 活動時間や活動内容を説明するのも当然のことだが、目の前でやってみせる、というのはとても大事で印象深くなるものだな、感じた。
 午後1:00から4:00という長時間であっても、新入生たちはよく聞いていた。退屈する様子もなかったのは、聞き手も関心を持っていて、語り手も懸命であったからに違いない。
 活動紹介を終えた生徒たちは、「少し説明が足りなかった」「本当ならもっと上手にできた」と反省をしていたが、皆、良い笑顔だった。
 
 元気な学校。
 充実した高校生活。
 それを実感する大きな要素のひとつに、部活動もある。だからわたしは、「部活をするならば最後までやりなさい」と言い続けてきた。
 
 もちろん、さまざまな事情で部活動に所属していない者もいるだろう。それはそれで致し方のないことだ。
 
 けれどもここまで部活動を続けてきた者たちには。
 
 
 最後の最後、引退になるその瞬間まで、徹して部活をやり続けなさい。
 後輩から晴れやかに卒業を祝ってもらえるような、そういう先輩で在りなさい。
 
 
 このように言いたい。
 
 全力の中の全力で、「戦いきった」という表現が当てはまるような、そういう部活動をしてほしい、と関根は心から願っている。
 
 そういう思いを、高校生活でどれだけしていったか。
 それで、「人生80年」の光彩が変わってくるのではないかと感じている。
 
 
 もちろん、部活以外にも打ち込めるものが在るのも良い人生につながる。
 また、がんばっている人を支えるのも、同じぐらい尊いことだろう。
 
 そして、部活に打ち込むことができるだけの学習をしなければならないことは言うまでもない。部活を続けていて後悔することがないよう、細かな時間を大切にする生活を心がけていきたい。

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