本屋だけでなく学校前のコンビニエンスストアにさえおいてあるこの本は、最近のTV番組でもよく見かける科学者の茂木健一郎氏による著作である。
 『脳を活かす勉強法』というタイトル通り、最新の研究を元にした勉強法が紹介されていながらも、それなりに読みやすい本だ。
 
 
 「ミラーニューロン」という細胞がある。この神経細胞は、それまで知られていた神経細胞とは大きく異なる性質を持っていたそうである。
 「他人がある動作をしているのを見た時、実際に自分がその動作をしていなくても、脳の中ではあたかも自分がその動作をしているかのような活動をする」という、鏡にものを映したかのような活動をする神経細胞なのだそうである。
 このミラーニューロンは、自分の情報と他人の情報を結びつけるはたらきをしている可能性があり、「相手はこういう行動をしている。ということは私が同じことをするとこう思うから、相手も今こういう気持ちなのかもしれない」といった他者の感情や心を推測する能力の源泉になっているかもしれないのである。
 また一方で、「あの人がやっていることを自分もしてみたい」というふうに考える気持ちも、この神経細胞のはたらきが元となっている推測も充分成り立つだろう。
 
 
 環境によって、多大な影響を受ける。良い環境に身を置けば良い人間になり、悪い環境に身を置けば悪い人間になる。
 自身だけを大事にするのではなく、他者に思いやりを持ち、自他ともに向上することを第一とせよ。
 
 
 こんな当たり前のことが、最新の科学からも証明されようとしている。
 
 この組が君たち自身にとって良い環境になるよう、大きな事も小さな事もこだわりを持って考えていきたい。

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