ときに、山月記を読むのはしんどい。
  
人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりに短いなどと口先ばかりの警句を弄しながら、事実は、才能の不足を暴露するかもしれないとの卑怯な危惧と、刻苦をいとう怠惰とがおれのすべてだったのだ。
 
 ああ、その行いは異類への道につながるのではないのか、そう思い、そうであってほしくないと願うにもかかわらず。
 
 やはり人から遠ざかっていく姿を見るのは、つらい。

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