感嘆する。

2006年6月12日 お仕事
 いよいよ後半に入って、教育実習生が授業を持つことになる。
 
 7時間の授業実習、予定では詩2編。
 田村隆一「木」および三好達治「甃のうへ」。
 
 指導教官としてあんま役立たずでもどうかと思ったので、先週のテスト返却の後に吉野弘「I was born」を無理矢理授業して、せきね(仮名)なら詩をこんなふうに授業する、としたのだが。
 
 いや、授業が上手い。今までどっかでセンセイやっていませんでしたか、と聞きたいぐらい。
 しかも、持ちコマの1時間目より4時間目、それより5時間目、と授業展開が良くなってきてしまうという。3回同じ授業を見て、内容も充分わかっていて、それでもせきね(仮名)は飽きなかった。
 せきね(仮名)より上手なんじゃないかと。……こりゃあ引退の時期か?
 どこの学校の職員室でも多く聞かれる、半分都市伝説になりかけたようなもっともらしい言葉に、「実習生がやった授業はあとでもう一度教員がやり直さないとお話にならない」というものがあるが、今回それはまったく無し。
 
 いやはや、感嘆である。
 それと同時に、生徒のためにも幸せなことだと思う。
 こんな授業をするために、きっとせきね(仮名)にも見せないような努力をしているのだろうなあ。
 普通は実習生の尻を叩くようにしていくのかもしれないが、最後まで充実した実習を送ることができるように、逆に無理をしすぎないように見守ることが必要かもしれない。
 
 ともかく、有り難いことである。

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