2泊3日の新入生合宿で、担任「おつかれさま」度トップだったらしいせきね(仮名)さんが帰還しましたよ、っと。
 
 いやそのまあ。
 
 大変さでは昨年度のアメリカ修学旅行2週間の引率がダントツトップでしたから。(^^;;
 
 今回の宿泊施設は引率2度目。春休みに強行軍で下見もやったし、しおり作成の手伝いもしたし。そういう意味では楽をさせてもらった気さえする。
 
 敢えて言えば、他の先生たちの「おつかれさま」度をアップさせたせきね(仮名)さん……ごめんなさい。(平身低頭)
 
 
 そうか、あの時が1度目か。
 
 勤めてから半月。
 学校の全体方針がわからず。
 同じ学年チームの先生たちの様子もわからず。
 初めて担任する生徒たちの性格もわからず。
 出かける場所の様子も判らず。
 何をするかの流れもよくわからず。
 
 ……これも相当大変な引率だったような気がしてきた(苦笑)
 
 ちがうのである。
 生徒たちから質問されたとき。
 答えを知っていて「しおりの通りにしなさい」「先生から説明があったとおりにしなさい」と返すのと。
 自分自身に答えが無くて「さてどうすればいいんだっけ」と内心途方に暮れているのと。
 
 「知っていて」対応するのならば。
 生徒たちが学ぶ機会を作り出すことができる。
 「知らずに」対応するならば。
 時に大事故につながる可能性さえある。
 
 
 
 宿から外を眺めると。
 新緑と八重桜の咲く山々。
 
 手元には。
 引率に出発するその日の朝に届いた、卒業生の手紙。
 浪人を経て、今年から大学生になって下宿することになったという。
 精神的につらかったけれども、かつて書いた学級通信「勉強用の部屋のつくりかた」を参考にして部屋の模様替えをし、受験勉強を続け、納得できる進学ができた、と書いてあった。
 
 その生徒とともにここに来て、朝寝坊できびしく叱ったことを思い出す。
 素直に「ごめんなさい」と言うことができ、いつも明るい生徒であった。
 
 
 同じ場所に来て、思う。
 
 振り返れば、少しずつではあるが前進できている。
 残りおよそ30年。
 今の心がけを忘れずにいられれば、もっとましな仕事のできる自分になれるはずだ。
 
 その時その時の生徒たちに。
 背を向けずに生きていきたい。

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