卒業おめでとう。
 本校の卒業式は、"中高一貫だから地味に、地味に"という方針なのだそうである。
「卒業式の後にも学校があるしなぁ」とも思わなくもないが、やはり卒業式は節目として必要な行事だと思う。新学期から別の高校へ通うことになる者もいることでもあるし。

 そうでなくても、折に触れて気持ちを切り替えるというのは大事なことだ。
 人でも動物でも植物でも、すべてのものにとって、与えられる物理的時間は等しい。
 けれども、その過ぎ去る時間に特別な意味を持たせることができるのは人だけなのではないか。野良猫のように、(まあ野良猫もそれなりに必死ではあるだろうが)漫然と死ぬまでの時間を送る生涯は、どこかむなしい。
 充実した生活をするために、ともどもに時間を上手に使っていきたいものだ。

 教室で話もしたが、高校の卒業式にもちゃんと参加できるようになってほしいと思う。
 悪事をはたらかない。
 勉強すべきときは勉強する。
 飲酒・喫煙・暴力行為・犯罪などは退学に直結し、成績で最低限の基準に満たなければ進級できないのが高等部課程である。
 昨今の中学生・高校生は忙しいし、誘惑も多いのは事実である。
 しかし当然のことであるが、より厳しく自分自身を律していくようにしよう。

 特に、現在も再テストが続いている「三角比」。
 高等部1年の最初の単元は、この応用である「三角関数」であると数学科より聞いた。
 何としても、今、修得しなければならない。
 最悪の場合、「三角比」が解らないまま進学して、高等部の最初から数学を理解できずに進級ができないという可能性もあり得るそうである。
 ある意味、1年後に進級できるかどうかが現在の勉強にかかっている。
 数学科の先生たちは、そのようなことがないようにと再テストや補習を行っている。
 よくよく考えて、しっかりと勉強しなさい。
 ごく一部に「4月になるまで適当にしていたら補習もなくなるのではないか」と考えている生徒がいるようである。
 いったい誰のための勉強であるか理解しきれていないようで、とても悲しい。

「卒業アルバム・文集」の編集を、委員を中心に行っている。
 T先生、S先生、I先生、せきね(仮名)、またN先生らの今まで撮ってきたデジカメ写真、さらに各クラス生徒の好意で集められた写真から、工夫を凝らして編集をしてもらっている。
 いやはや、本当にみんなかわいい姿で写っている。
 12歳から15歳まで、こんなにもみんなは変わってきたのか、と驚く。
 外部の者に見せたら犯罪の対象になりそうで見せられないと思うくらい、かわいい。
 みんなは恥ずかしく思うかもしれないが、ホント良い。
 わたしだけでなく、委員たちから放課後の編集作業中に絶え間なく歓声が上がるくらいだ。
 中学入試、合唱祭、学年末試験と行事が続いたこともあって編集作業はものすごく遅れているのだが、それを逆手にとって卒業式当日の写真まで組み込んでいる。
 良いものができると思うので、期待して待っていてほしい。

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