「楽しくて充実したセイシュンを送りたい」と考えない生徒はいないはず。
「生徒に学力をつけたい」と思わぬ教員はいないはず。
「子どもがより良く成長してほしい」と願わぬ保護者はいないはず。

 そう思ってきた。
 
 ならば「学校」という場所は。
 誰一人として悪くなってほしいと思う者の居ない場であるのだろう。
 
 ひょっとしたら。
 こう考えること自体がわたしの妄想なのだろうか?
 
 
 休み時間や。
 放課後や。
 授業や。
 見かけるたびにどの生徒にも良いところがあり、できるだけのことをしたいとわたしは考えた。
 
 電話連絡で。
 保護者会で。
 面談で。
 会うたびにどの保護者も、祈るような気持ちで我が子のより良い成長をもとめ、わたしに願いを語った。
 
 朝に。
 昼に。
 夜に。
 同僚たちが自らの全力をふるい、誇りをかけて仕事に臨む姿を見て、わたしはその情熱の一部でも引き継ぎたいと思ってきた。
 
 
 此の地には。
 
 
 
 なのになぜ。
 
 
 
 まだ。
 他にはもう無いというほどの方策は立てていない。
 
 
 未だ万策は尽きず。

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