「できちゃった婚」商戦拡大…ドレス・保険も妊婦向け

 結婚時、新婦が妊娠している“できちゃった婚”が急増し、ブライダル商戦が様変わりしつつある。

 妊婦の体形に合わせたウエディングドレスが登場し、海外に新婚旅行に行く妊婦を想定した保険を売り出した保険会社も。「世間体が悪い」「順番が違う」と親世代の戸惑いは根強いが、「妊娠後結婚」するカップルは、今や4組に1組。業界では「できちゃった、というより『おめでた婚』として受けとめる向きが増えている」と、新たな市場へのサービスを強めている。

 「妊婦の体に優しく、美しい衣装を」と、女性下着メーカー「ワコール」(京都市)が開発した妊婦用ウエディングドレスは、6種類のデザイン。妊婦5000人の体形データに基づいておなかと胸部の変化を分析し、丸みを帯びた体に合うよう通常の2倍の折り目を入れ、ストレッチ素材を使うなどして工夫した。

 同社の谷岡正樹・ブライダル営業部長は「下着のノウハウをウエディングドレスに生かした」と話す。

 披露宴の料理も、神戸メリケンパークオリエンタルホテルでは「おめでた婚」プランとして、つわりに配慮し、妊婦の嫌がるにおいを避けたメニューを用意。生後1か月で迎えるお宮参りの記念撮影も行うサービスぶりだ。式を急ぐからか「大安」にこだわらない利用客が多く、各結婚式場にとっても式場の“空き”に入ってくれるありがたい存在のようだ。

 「一生に一度の思い出に」と、妊娠していても海外の挙式や新婚旅行を希望するカップルも増え、少子化と晩婚化で婚姻届け出数は減少するなか、2004年中の海外挙式数は4万3704件と、前年より約3300件も増加した。このため、AIU保険(東京都)は、昨年6月から海外旅行時の補償について妊娠早期(22週未満)の子宮外妊娠や流産などにも適用した。

 厚生労働省によると、「妊娠後結婚」は1980年の8組に1組に対し、2000年は4組に1組と倍増した。結婚情報誌「関西ゼクシィ」の武市麗子副編集長は「妊娠後の結婚を、本人も周囲もおめでたが重なったと前向きにとらえるようになったのでは」と話している。
(読売新聞) - 1月18日16時2分更新
 追記 「できちゃった婚」をどう思いますか?  ttp://fanet.jp/monthly/200401/04/
 
 それぞれの事情なんだから、正直言ってどうでもいいとは思っているのだが。
 
 子どもが危ういかもしれないのに海外の新婚旅行なんか行くなよ、とは思った。
 
 そういう意味では「身勝手な結婚だ」と主張する反対派の気持ちがわかるような気がする。

コメント

ビッカ
ビッカ
2006年1月22日19:40

自分が「できちゃった婚」なんでちょっと擁護しちゃいますが。
今、日本で籍を入れることに対するメリットが少なすぎるのが一因だとも思います。どちらかが氏を変えなければいけないのが煩雑とかそんな次元ではなく。今は女性も男性も経済力があって、一人で充分に、しかも、自由に生きられる訳ですから。少なからず自由でなくなる選択をしたがらないのも分かります。「子どもでもできないとふんぎりがつかない」派が増えているのはそんな背景も。
もちろん、性に対するハードルが異様に低くなった結果、特に若年層で後先考えずに妊娠してしまうケースは、どうなの?と思うし、海外の新婚旅行に行っちゃうなんて、ええ??ですが。

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