紫煙。

2005年11月15日 日常
 仕事帰り、コンビニでおやつを買う及び「週間DEATH-NOTE(=ジャンプ)」を見ようかなと思った。
 
 若い男たち数人がたむろしていた。なかには詰め襟の制服を着ている者も。

「週間DEATH-NOTE(=ジャンプ)」の急展開ぶり(もしくはその場しのぎ的展開)にわくわくし、授業準備の間のお楽しみとしてブルーベリーヨーグルトを購入して、コンビニを出た。

 相変わらず、男たちはたむろしていた。
 そのうちのひとりが、喫煙。
 
 どう見ても、中学生か高校生である。
 制服の者はいなかった。しかし、制服の者と親しげに話をするのならばやはり年齢はごく近しいだろう。
 そう考えると、中学生か高校生である。
 
 たしか。
 夜騒ぐ若者に声をかけたばかりに殴る蹴るの暴行になり、倒れ込んだ際に後頭部を強打して死んだ会社員がいたっけか。
 
「やめなさい」
 声をかけた。
 もの憂いような不満げな、表情の窺えない視線が見返してくる。
 
「やめなさい」
 声を荒げるでもなく、授業中に私語を慎むよう指示するのと同じように、ただそう言った。
 
 他の若者たちも、おれとその喫煙している者との周りでじっと様子を見ている。
 
 何をどう返事するということもなく。
 二回当てつけるように急いで吸った後、その若者はたばこを投げ捨てた。
「いこーぜ」と言い、自転車に乗ってその数人は去っていった。
「うぜー」と遠くで言いながら。
 
 しばらくして、そろりとコンビニの店員が出てきた。
 ありがとうございます、と言ってくる。
 別に、声をかけたくなったから、声をかけただけです、と返事をした。
 ちりとりとほうきを持って来ていたから、吸い殻の片づけを任せて家に帰った。
 
 
 満足に返事が返ってこないことには、慣れている。
 うぜーと言われることには、陰に日なたにもう飽きるほどだ。
  
 こんなことをしていれば、ひょっとしたら死ぬこともあるかもしれない。
 でも、それでもいい。
 
 
 畢竟、生きている者はいつか死ぬ。
 おれは、自分らしくなく長生きするほうがむしろ厭わしい。
 
 死ねば死んだで、うるさい先公が消えたと喜ぶ者もいるだろう。
 別に、それはそれでかまわないと思う。
 皆が無二の敬愛を寄せる人間集団など、それはそれで気持ち悪いから。
 ほんの幾人かが、KURAちゃんや村長くんや、ほかの敬愛すべきweb仲間のように、人生に挑戦してくれたら、それだけで望むべきことはない。
 
 そして。
 毎日毎時の授業で。
 朝の会や帰りの会で。
 放課後で。
 生徒たちに自分の思うことは余すことなく伝えてきた。
 
 だからある意味、この先は生きられるだけ生きればいい。
 
 
 もちろん、死にたいワケじゃないけどね。

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