苦悶の鎖。

2005年9月1日 日常
 多事。
 
 
 中学生や高校生が起こした事件を聞くにつけ。
 
 ばかやろうと思う。
 
 同時に。
 
 苦しく、そしてせつない。
 
 
 どこの誰とも知らない者の場合は、なんとかして心を引きはがし、忘れるように努める。
 
 知る者の場合は。
 「自分にできることは無かったのか」
 「えらそうにしていて、なぜもっと前に気付くことができなかったのだろうか」
 自分の無能さに、憎悪さえ覚える。
 
 
 もし、自分ではなく。
 有能極まる同僚たちであったならば、もっと違っていたのではないか、心からそう思う。
 生徒にこんな思いをさせることは無かったのではないか。
 
 生徒の気持ちに寄り添うやさしさ。
 善を勧め悪を戒める毅さ。
 学校生活に対する勢いと情熱。
 生徒の先頭に立つ明るさと力強さ。
 あらゆる場面状況に対するバランス。
 
 自分に無いものを思い、情けない思いでいっぱいになる。
 
 
 酒を飲んでも、なかなか酔わない。
 居間にありながら、テーブルの上からはみ出るくらいのビンやカンを転がし、ただ動いている時計をながめながら夜が明ける。
 
 そいつが事件を起こしてしまったのだ、とか。
 他にもたくさんの生徒がいるからしっかりしなければ、とか。
 仕事は仕事として割り切らなければ、とか。
 
 そういうことではないのだ。
 
 ただひたすらに、苦しい。

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