日直。

　教員の、日直としての仕事は。

(1)日直日誌を書いて校長に提出。
(2)電話を受けた場合にメモを残す、もしくはその教員に連絡を取る。
(3)職員室内のゴミ片づけ、集積場所への移動。
(4)校舎内の施錠および蛍光灯・エアコンの確認。

　最後に退出する際には、さらに以下の追加。

(5)職員室の湯沸かし器・コピー機・パソコンなどの電気を消す。
(6)職員室施錠
(7)校内消灯

　教室を最後に出る者は、窓を閉め、電気を消して帰るのだと思っていた。
　けれど、この職場に来てからはそうでもないらしいのだと思うようになった。中等部・高等部、男女の関係なく、開けっ放し、点けっぱなしの多いことにはずいぶん慣れさせられた。
　もっとも、この学校だけとは限らないようではあるけれども。
　
　自分の担任している組は、きれいな教室を保つようにしつこく言う。習慣の無い生徒にはさぞうるさいことだろうな、と思う。
　しかしそこらへんはゆるやかな組もある。そうすると、当然というかなんというか、夏休みのうちにゴミ箱からゴミがあふれていたりする。
　別にその組を非難するわけではない。
　だいたい、「汚いほうが良い」なんて言う教員はいない。尋ねればすべての教員が「教室はきれいに使うべきである」と言うわけで、これは担任によって手の届く、届かないという差でしかない。(自分の場合、「机の中に物を溜めておかない」という指導は手の届かないことのひとつである。どの教科であれ、授業の始めにさっと教材を出すことができるかどうかは成績に直結する。が、机の中がぐちゃぐちゃな生徒はずっと居る)
　
　日直で各教室を回るとさまざまだ。
　汚いところもあって、夏休み明けはけっこう大変そうである。
　
　夏休み前に大掃除を出来ていたか出来ていなかったかはよく判らないが、担任していない組の物には基本的に触れないようにしている。つい片づけてしまって苦情をいただいたことも、過去にあるので。
　日直は「日直としてのぶん」をわきまえてやらないといかん。きっと。
　
　
　ともかく仕事をして、1日を終える。