60年。

2005年8月6日 時事ニュース
ISBN:4591010015 広島テレビ放送 ポプラ社 1983/01 ¥630
広島で60回目の鎮魂の祈り、体験継承へ決意の年

広島は6日、60回目の原爆忌を迎えた。

 広島市中区の平和記念公園で午前8時から開かれた平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)には、内外の被爆者や遺族代表、小泉首相、市民ら約5万5000人が参列、原爆犠牲者への鎮魂の祈りと、いまだ実現できない核兵器廃絶への願いが会場を包んだ。

 被爆から60年。体験継承に残された時間は限られている。秋葉忠利市長は平和宣言で、来年の長崎原爆忌(8月9日)までを「継承と目覚め、決意の年」とし、ヒロシマの原点に立ち返って、核兵器廃絶と世界平和実現のため、ひたすら努力し続けた被爆者の志を受け継ぐことを表明した。

◆秋葉市長「核廃絶へ行動指針」◆

 式典では「慰霊の曲」が流れる中、この1年間に亡くなったり、死亡が確認されたりした5375人の名前を書き加えて85冊24万2437人となった原爆死没者名簿が、慰霊碑に納められた。10年ぶりに三権の長がそろい、米、韓、ブラジルの在外被爆者、遺族代表らとともに献花した。

 平和宣言で秋葉市長は、核保有国5か国とインド、パキスタン、北朝鮮の8か国などを「核クラブ」と名指しし「世界の大多数の市民や国の声を無視し、人類を滅亡に導く危機に陥れている」と非難。成果なく決裂した5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の反省に立ち、世界中の都市が市民やNGOなどと協働して「新たな決意で核廃絶を目指して行動するための具体的指針を作る」ことを目標に掲げ、節目の年に原爆死没者慰霊碑の碑文を引用して「過ちは繰り返さない」と改めて誓った。

 小泉首相は「高齢化の進む被爆者の実情に配慮しながら、在外被爆者への支援も含め、援護施策の推進に努力していく。国際的な核軍縮・核不拡散の取り組みを推し進め、核兵器廃絶に全力で取り組む」とあいさつした。

 原爆が投下された午前8時15分、遺族代表の広島市西区、市職員坂本綾さん(40)と同市東区、市立温品小6年藤田健君(11)が平和の鐘を打ち鳴らし、参列者全員が1分間黙とうした。

 こども代表の同市中区、市立本川小6年、岩田雅之君(11)と同市安佐北区、市立口田小6年、黒谷栞(しおり)さん(12)は「ヒロシマを語り継ぎ、伝えていきます」と「平和への誓い」を読み上げた。
(読売新聞) - 8月6日12時40分更新

 本気で、反省しようとしているか。
 懸命に、向上しようとしているか。
 
 そんなことは、その後の行動を見ていればいいのだ。
 
 政治家だろうが。
 中学生だろうが。
 老若男女を問わず、変わらない。
 
 誤ってしまった時に。
 自分が至らないと感じた時に。
 心底そう思ったら、その後の行動が変わらない筈が無い。
 
 この夏の今後に。
 
 式典に参加した政治家が、どれだけのことをしていくか。
 成績が悪いと自分の結果を顧みた生徒が、どれだけ宿題をやるか。
 普段学校へ送り出すのが精一杯の保護者が、どれだけ子供の面倒を見るか。
 日々の指導に追われる教員が、どれだけの研鑽をするか。
 
 
 過去からのつながりで、現在が在る。
 ならば。
 現在からのつながりで、また未来も見えてくるではないか。
 
 
 過去は返らない。
 死者は還らない。
 それでもなお、わたしたちにできることはどういうことだろうね。

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