試験はまだ続いている。
 
「センセ、国語の点数つけたー?」
「あー? ンなモン、まだだよー」
 
 実は、この返事はウソ。
 せきねのぶんはさっくりと採点も終了してしまってはいるが、それを生徒に言うとああだこうだと面倒くさいのである。
 生徒がなんで聞いてくるかっていえば「ぼくは何点でしたか?」っていう関心なわけだ。けれど、どんなに親しげに寄ってくる生徒であっても、何点取ったかまでは、せきねは覚えていられないのである。(個人的には、ソウイウノってストーカーちっくな気がしてしまう)
 
 また、国語という教科には、用意した模範解答とは別の良い回答も(ごくたまに)出てくることがある。そうしたら、全生徒ぶんを見直しておくべきだろう、ということにもなる。もしさっさと点数を教えても、それがずれる可能性があるのだ。
 
 もっと言えば。
 終わったモノを気にする前に、これからのモノを気にしろよ、という気持ちもある。
 国語を気にしている余裕はないだろーが。
 
 
 今回の試験の感想を聞いたら、「終わらない」だそうな。
 たしかに書く問題は多かったからな。
 
 わらわらわらわら問題が出てくるわけで、言ってみれば「真・三国無双」みたいなモノか。んー。

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