小咄。

※イシイ氏が「更新しろ」言うので少しがんばってみる。
※ご愛読の方もそうでない方も、本人はそっとしておいてお楽しみください。

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　生徒たちがグループになって発表をしている短歌の授業中。
　
　とある男子がレジュメの中にある「処女歌集」という言葉に異様な反応をする。もちろん「第一歌集」の意味である。
　発表が終わった後にグループは質問事項を皆から受けるのだが、「質問しろよ」「お前がしろよ」と小声で言い合っている。
　
　で。
　おれに訊くわけだ。
「センセ、"処女"ってなんですかー？」
　
　単語をそこで切るなー!!!
　
「……おまえは知らんでイイ」
　と言っているにもかかわらず、近くの男子生徒に聞き始める。
「そりゃあ、それはなあ……」
　嬉々として話そうとする他の生徒。
　
　すぱーん。
　すぱーん。
　にやにや笑いの質問者と回答者、それぞれノートで頭をはたく。
　
「無いな、質問は？」
　周りを見回して聞くと、とある男子生徒が。
　
　近づいていくと、ホントに小声で言う。　
「センセ、"処女歌集"があるってコトは、"童貞歌集"もあるんですか？」
　
　ん〜。
　ん〜。
　ん〜。