それでも、続けよ
 
 どんな形であれ、やったことには必ず結果が出てくる。
 この1年間、結果が良かったら、おめでとう。
 でももし結果が悪かったら、どうしようか?
 
 紀元前の中国、三国志の時代よりもずっと前、項羽と劉邦という将軍が中国をふたつに分けて争った。
 (故事成語『背水の陣』『四面楚歌』のエピソードの時代である)
 項羽は2mもの身長を持つ、代々将軍の家柄の出身で、戦えばことごとく勝ち続けた。
 劉邦は一般人の出身で、面倒見がよかったものの、連戦連敗するありさまだった。
 
 戦争の混乱の中でこのふたりが残り、最後に漢の皇帝になった。
 中国を統一したのは、負け続けた劉邦だった。

 なぜ劉邦が皇帝になることができたか。
 それは、ひとえに劉邦が生きのび続けたからである。
 ちなみに項羽は、劉邦との大決戦で敗れた後に「故郷でまた兵士を集めればいいじゃないか」と勧められた。しかし「こんな負けた姿では故郷に帰れない」と言って自殺してしまった。
 項羽は、自分の欠点や短所を正視することができない人間だった、とも言える。

「ああ、まずいかもしれない」と感じた時に、どうするか、である。
 あきらめてはいけない。
「どうでもいいや」なんて、まちがっても思ってはいけない。
 中学生としての生活から、目を背けてはいけない。
 それは、戦いに負けてそのまま死んでしまうことに等しい。
 
 学校生活を続けていくうちにだんだんと元気をなくしてしまって、つまらなそうに卒業する時期を待っているだけの生徒を、何人も見てきた。
 そんなふうになってはいけない。
 
「100回の法則」というものがある。
 1回や2回がんばっても、なかなかできないことがある。
 それどころか10回や20回でも、変わったように見えないことがある。
 しかしどんなに無理なように見えても、100回がんばれば必ず身に付くのである。
 
 きみが小学生の頃の、水泳や、逆上がり、跳び箱なんかはどうだっただろう。
 小4の頃のせきねは、プールの13mくらいでどうしても足をついてしまう事があった。
 担任が「泳げ」と言うから、しかたなく泳ぎ続けた。
 いやだなあ、と思った。
 そう思いつつも泳ぎ続けていて、ある時、一気に25m泳げるようになった。
 その後は50mも100mもさして苦労もせずに泳げていた。
 
 努力というのは、つぼに水を貯めるようなものだ。
 あふれ出てくるまで、外からは何も変わらないように見える。
 でもどんなことであれ、あきらめずに続ければ必ず急激な変化が起きるのである。
 
 たしかに、あやまちは正されなければならない。
 けれど人間は、生きていれば絶対にやり直すことができるのだ。
 学校生活だって同じ。
 どんなに地味であっても、投げずあきらめず続けた努力は、必ず実を結ぶ。
 
 
 次は勝とう。
 今日からまた、「つぼ」があふれるまで努力を入れればいいだけのことじゃないか。

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