球技大会でした。
 男女バスケットボール。
 9人制バレーボール(男女混合チーム)。
 男女サッカー。
 今回は企画した体育委員の子たちがルールを決めたのですが、なんと学年全部のクラスをくじ引きしたリーグ戦。
 ビバ無差別級! 平等日本万歳!
 
 さすがに中学生の「1年の差」は大きいなあ、と思いました。
 サッカーなんて1年生と上級生とでは10点以上の差がついて勝負が決まったり。
 バスケットなんか1年生のクラスで一番背の高い子が上級生の中くらいにしか見えなかったり、動きそのものが違っていたり。
 多分、コーディネーターとナチュラルくらい違う感じ。
 ひきょ〜じゃねぇ?なんて思うコトしきり。

 ボクは降りしきる雨の中でサッカー担当でした。
 審判ではなくて、得点などの連絡・報告。(あとは事前に賞状作成とかもやってますけどね)
 ま、結果は賞状を3年生がごっそりと持っていくこととなったのでした。(卒業式後も3年生はふつーに学校に来ていたりする。中高一貫って斬新だ)
 
 
 授業がない日というのは特別な日で、お祭り気分で浮かれてしまっていたりもする。
 それはそれでおもしろい。
 
 はげしくデフォルメされたフィクションだと思いねぇ。
 
「センセ〜、寒い〜」
 校庭でサッカーに参加している3年生の女子たちが寄ってきて、ボクが差している傘の下に入ってくる。
「教室から傘となんか着るものを持って来なよ。カゼひいちゃあタイヘンだよ〜」
「カギ係がドコにいるかわからないんです〜」
「そりゃタイヘンだ」
「だから傘に入れてください〜」
 そう言って大きくもない傘に入ってくる。
「センセと相合い傘になっちゃうよ〜」
「別にいいも〜ん」 ……いや、開き直られても。
「ぼくも〜」(←女子)
 ……って、ふたりで入ってこない!
「これって、三角関係?」って、せきねは言ってみた。
「いや、ぼくらは将来を誓い合っているんで〜」(←あくまで女子)
「そーですかそーですか。せきねはおじゃまさんですか」
「むしろ、用は傘だけ?」
「ひどいなあー」
 せきねも含め、みんなでげらげら笑う。
 
「センセー、寒いー」
 せきねと頭ひとつくらい背丈が違う1年生の男子が寄ってくる。サッカーに参加している子だ。
「教室から傘となんか着るものを持って来なよ。カゼひいちゃあタイヘンだし〜」
「めんどくさー」
「だからカサに入れてー」
 これを見つけた男子たちが一斉に寄ってくる。
「寒いー」
「入れてー」
「寒いー」
「カサ入るー」
「寒いー」
 ……なんかいきなり乗車率150%みたいなんだけど。
「あったかーい」
 ボクの頬に冷たくなった手を当ててくる。
「あったかーい」
 ぴったりくっついてくるし。
「つめて〜。さわるな〜。手をおれの服の中に入れるな〜」
 最近の13歳は触れ合いに飢えている……ってそんなトコさわるなー!!

 追っ手を振りきって場所移動→体育館。
 男子バスケでぐったり座り込んでいる1年生チームを発見。
「しょんぼりさんみたいだねぇ。元気〜?」
「元気じゃないっすよー。ウチのクラスはみんな他の種目が良くて、ジャンケンして負けちゃったのがこのバスケチームなんですよー。どことやってもコテンパンに負けっぱなしだし!」
 んー。
 たしかにメンツを見れば、かよわい少年系か??
「じゃあつまんないね〜」
 とりあえずそう言ってみると。
「でも、Aはきっとオモシロイですよ。見てるの、好きだから!」
「……そ、そうなん?」
「Aくぅーん、かわいい子、好きだよねー?」
「そーゆーBだって好きじゃねーか!」
「やさいーやさいー」
「お前はゆりじゃねーか!」
 ……。
 ……。
 ……ボクはなんて言えばよかったのでしょう。
 13歳、おそるべし。

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