午前中より、国公立志望の高等部2年生に対してセンター古文および漢文の解説を。
 1週間前に予定は立っていたものの、クラス内の諸事に手間取り、充分な準備をできず。(日曜に遊んだことは後悔していない。実のところ煮詰まっていたから、出かけていなくても下準備が進んでいたとは考えづらい) 以前のように、本文に現代語訳をつけたものを用意したかったのだが。大手予備校講師4人のライブを見て、そこから得た解法の手順を踏まえてはいるが、自己反省をすればまだまだである。
 
漢文……とりあえず先にひととおりざっと解かせる→解説
    さっぱり手が進まない様子
古文……先に通解を述べる→問題を解く
   「センセの解説を聞くと判るんだけど」と今ひとつ
 
 多分、ステップを飛ばしすぎたのだろう。
 こちら側の準備(時間・教材)も、生徒たちの実情も。
 期待が先にあって上滑りした、とも言える。あきらかに易しくなっている問題に対してどんどん正解してほしい、という気持ち。試験までの逆算をするとこの時期にセンター試験の問題に触れてほしい、という気持ち。
 
 なかなかうまくいかないものだ。
 
 
 途中もらった、ミシマ作のチーズフォンデュはいい感じだった。
 
 
 終わった後、クラスの教室を通りかかると黒板に落書きがしっぱなしであった。本来ならば残しておいて「描いた人が消しなさい」と言うところなのだが、休み明けのはじまりがそういうのも今ひとつなので黒板をきれいにしておく。
 ついでに机の整頓と水拭きも。結局1時間ほどかけてしまった。
 こういうことができなくなってから、クラス内のいろいろなことが抜け落ちていったような気もする。
 
 教員が教壇に立ち、教室にいる仕事をすることに集中できるのならば、学校での事故は9割無くなるようにも思われる。おそらく、教員の仕事の中で、デスクワークはかなりの部分を占めるのではないか。
 「教員は授業で勝負」などと研修で掲げられるが、実際にいざ授業で勝負しようとすれば、その前には山と積まれた案件が存在する。試合のコートにたどり着くまでがひとつの勝負になってしまっているようなものである。
 いくら情熱を燃やしたって、その試合に参加できなかったら意味がない。世間から求められている教員像、新規採用で望まれる教員像、ともに「熱意がある」なんていう条件があるが、これは「デスクワークがきちんとできる」という条件に差し替えたほうがいいのではなかろうか。
 
 自分自身は、明確にデスクワークが不得手なほうである。
 あまり考えたくはないのだが、教員としての適性は無いほうなのだろうなあ。開き直って笑うしかない。
 
 
 夕方になって図書館に本を返却し、駅のデパートへ移動して新しいスーツを購入。

 続いて新刊をチェックする。
 「もえたん」の第2弾か、どう見てもボーイズラブ系の英単語本を発見してしまう。……買わなきゃいかんかなぁ、とは思ったが、理性で感情を説き伏せられずに購入できず。
 感情が拒否してしまいます。購入を迷って売り場をうろうろしていると、ホントに身震いしました。悪寒。
 ソウイウノを楽しんでいらっしゃる方にはすみませぬが。
 
 齋藤孝氏の新刊をビジネス書欄で2冊発見・即購入。
 ビジネス系と教育系の両方に斎藤氏の著書はあるが、徐々にあつかいの差が出てきているように感じられる。ビジネス系のほうが大きく注目しているようだ。斎藤ワールドは、追っかけするのもひと苦労なぐらい、ぐんぐんと広がっている。
 でも、まわりではせいぜい「声に出して読みたい日本語」あたりでしか斎藤氏の名前を聞かない。この本は、今や出発点にしか過ぎないだろう。さらに、マリオとルイージ程度の違いしかない二番煎じが幅を利かせているありさまだ。
 改めて「教育系の人間は不勉強だ」ということを再確認したような思いである。
 
 ……あ、でも勉強するヒマもないくらい、デスクワークと授業べったりなわけだよな。今考えついたけれど。
 
 
 イタリア系ファミレスで夕食。のち帰宅。

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