文化祭2日目、過去と向き合う。
2003年9月28日 学校・勉強 中高一貫制の文化祭。
今日はなんとか無事に終わる。
最終日なので校内巡回係の合間を縫って出し物を見て回る。
ウチの学校は模擬店が非常に少ない。
校内喫茶店3つと露店いくつか。すべて高等部3年。
それ以外は研究発表とか劇とかになる。
それぞれ楽しそうにやっていた。さすがに学年が上がるほど行き届いたものになってはいるが。
15時終了。
中等部は16時に完全下校となり、ボク自身も早めに職員室から撤収。
高等部担当の時のように、後夜祭のあとに「生徒が羽目を外さないように校外を見回る」という役割が廻ってこないのは、まあラクなことだとは思う。
===================
えらく懐かしいものに再会した。
帚、である。
人が歩けば埃が吹き寄せられて汚く見える。それを集めようとして、何気なく近くの道具入れから出してきた帚。
「高等部1年せきね組」
小さく油性マジックで書いた。
初担任。
勉強する場所はきれいでないといけない。
そう思って、毎日放課後に机を整列し、黒板をきれいにし、この帚でゴミを集めた。
自分のクラスは順調だ、そう思っていた。
けれど実際は、3分の2が寝る授業やひとりかふたりしか聞いていない授業の連続だった。
「ウチのクラスはどうですか」
こう尋ねても、誰も何も言ってこない。
裸の王様のまま、文化祭まで過ごしてきた。
そんなままで無事に1年の終わるわけがない。
停学を出した。
クラス平均点の差が、他と10点も15点もついた。
山のような乱れた姿の子たちだった。
自分のクラスの授業担当は、週に2時間。
週に2時間だけでは、教室の状態を立て直す力がなかった。
改善しようと立てた方針のことごとくは、効果がないままだった。
なにせ、ダメな授業はまったく変わらないのだ。「授業中に他のことをしてはならない」という当たり前のことを確認した次の授業には、何をしていても注意を払わない教員がやって来るのだ。
毎日、帚を持って「せめて勉強がしやすいように」教室の掃除をするしかなかった。
それだけ、だった。
その帚はあまり大事にはされなかったようで、けっこう先が曲がっていた。
それでも、まだゴミが集められた。
苦しめば、形が変わる事もあるだろう。
考えて使えば、まだまだ役に立つこともあるだろう。
今のクラスの備品として持ち帰ることにした。
今日はなんとか無事に終わる。
最終日なので校内巡回係の合間を縫って出し物を見て回る。
ウチの学校は模擬店が非常に少ない。
校内喫茶店3つと露店いくつか。すべて高等部3年。
それ以外は研究発表とか劇とかになる。
それぞれ楽しそうにやっていた。さすがに学年が上がるほど行き届いたものになってはいるが。
15時終了。
中等部は16時に完全下校となり、ボク自身も早めに職員室から撤収。
高等部担当の時のように、後夜祭のあとに「生徒が羽目を外さないように校外を見回る」という役割が廻ってこないのは、まあラクなことだとは思う。
===================
えらく懐かしいものに再会した。
帚、である。
人が歩けば埃が吹き寄せられて汚く見える。それを集めようとして、何気なく近くの道具入れから出してきた帚。
「高等部1年せきね組」
小さく油性マジックで書いた。
初担任。
勉強する場所はきれいでないといけない。
そう思って、毎日放課後に机を整列し、黒板をきれいにし、この帚でゴミを集めた。
自分のクラスは順調だ、そう思っていた。
けれど実際は、3分の2が寝る授業やひとりかふたりしか聞いていない授業の連続だった。
「ウチのクラスはどうですか」
こう尋ねても、誰も何も言ってこない。
裸の王様のまま、文化祭まで過ごしてきた。
そんなままで無事に1年の終わるわけがない。
停学を出した。
クラス平均点の差が、他と10点も15点もついた。
山のような乱れた姿の子たちだった。
自分のクラスの授業担当は、週に2時間。
週に2時間だけでは、教室の状態を立て直す力がなかった。
改善しようと立てた方針のことごとくは、効果がないままだった。
なにせ、ダメな授業はまったく変わらないのだ。「授業中に他のことをしてはならない」という当たり前のことを確認した次の授業には、何をしていても注意を払わない教員がやって来るのだ。
毎日、帚を持って「せめて勉強がしやすいように」教室の掃除をするしかなかった。
それだけ、だった。
その帚はあまり大事にはされなかったようで、けっこう先が曲がっていた。
それでも、まだゴミが集められた。
苦しめば、形が変わる事もあるだろう。
考えて使えば、まだまだ役に立つこともあるだろう。
今のクラスの備品として持ち帰ることにした。
コメント