昨日は21時過ぎに寝てしまいましたよ。まだ仕事をしている人も多いだろうになあ。つぅかウチのクラスの子でもほとんど寝てないんじゃないか? わはは。


 昼休み、ミネヤマ君がボクのところに来て言う。
「センセ、ください」
 ただ単にプリントを欲しがっていただけなのだが、何を求めているのかよく判らなかった。
 発言に目的語が無いからだ。
 言葉の使い方としてはあまり良くない。

 なので、こんなふうに答えた。
「そうか、ほしいか。じゃあ、センセのアイをミネヤマ君にあげよう」

 とたんに「うわーっ」とか「ぃやーっ」とか女の子たちが言い出す。
 ・・・聞いてるし(笑)
「センセ、やめてくださいよ〜」
「だってミネヤマ君、『何がほしいか』言わなかったじゃん。だからセンセの一番大事な、アイをあげようって思ったのに」
「キモイっす」
「ヒドいなあ〜」
 おおげさに嘆いてみせる。


 暑いので、白い扇であおぎながら授業に出ていた。
 休み時間、廊下で隣のクラスのオオトウさんとイクミさんが話しかけてくる。
「センセ、踊ってください」
「・・・なぁぜ?」と半瞬だけ思ったが、世間のお話では、教員はサービス業らしい。なので、昔懐かし、お立ち台の女性のごとく、扇を使って要望に応えてみる。
 他の生徒たちには気付かれないように。
 ちょっとだけ悩ましげに。

 ふたりにだけバカウケ。

 笑い声から他の生徒たちが注目すると、何事のなかったかのように会釈をして立ち去る。


 昨日・今日と、かつて担当した生徒の様子を知る機会があった。
 順調とは言い難い。

 ひとりは、不安を抱え続け、それを降ろす所を見つけようとして、涙ぐましいほど懸命になっている。
 
 ひとりは、過度のストレスが原因か、新学期になって登校できなくなり始めている。

 恨みと怒りが噴き出しそうな自覚が、ある。
 今までの友誼を投げ捨てて、「なんでそんなことをしているんだ」って、同僚を締め上げたくもなる。

 けれども今のボクには。
 昔とは違う分掌と担当と責任とがあって、それを放り投げて、過去からつながることに飛び込んでいくことができない。
 ただ「どうかお願いします」と、今の担当教員に指導を頼むしかない。

 能力が、ない。
 ものすごく、苦しい。

 悲しさと、自分の力が及ばないことをごまかして、ボクは一日を送っているわけだ。

 あさましいね。

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