仕事って・・・

2003年8月22日
 自分にとって、この仕事ってなんだろう、と思った。

 よく言うよね。
 「宝くじが当たったら」って。
 仕事しないよな、って笑い合うけれど、実はその気持ちがよく判らない。ボクがもし1億だか3億だかを手にしたとして、教員やめるかな、と考えると、辞めそうにないんだよね。(もっとも宝くじを買ったときがないのでこの仮定は無意味なんだけれど)

 もちろん、これからのことなんか判らない。体を悪くしてしまえば、今みたいに朝から放課後まで教壇に立つのはとてもしんどいだろうし、奥さんや子どもが一番になっちゃって、「主夫」なんてやっているかもしれない。

 でも、立場がどうあれ、教員というお仕事は続けているような気がするんだよね。

 なんでかなあ、と思う。
 デスクワークは好きじゃないし、人とたくさん付き合えば問題に遭うこともあるし、勉強するのがヤだなあと思ってしまうときもある。仕事をしていると、つらいこともいろいろと多い。

 でも、仕事するんだよね。生活全部がどっぷりと仕事。
 本屋に行けば、コミックよりも文庫本よりも教育関連の本を買うことが多くなった。独身貴族で生活費以外はオコヅカイなのをいいことに、月に3万とか、下手をすると7万くらいまで使う。
 先生たちの勉強会にも出る。(出てみればボクなんかたいしたことはないんだけれども)1万ちかい参加費も、そんなに苦にならない。
 教材も、おもしろそうなのをつい買ってしまう。今年に入ってから、ノートをクラスの子たちに3冊くらいずつあげた。空き時間に使うのに、百人一首を買って、30セットくらい持っている。クラス費とか教材費とか教科予算とかの申請が面倒くさいので、ぜんぶ自腹。
 夏休み中も、プリント作ったり、教室へ行って掃除してしまったり、全然担当していない子のところへ勉強を教えに行ったり。
 以前に授業を担当していた子と目が合うと、けっこう声を掛けたり手を振ったりしてしまう。「最近どうよ?」と聞いてしまう。

 いわゆる「メシのタネ」という意味での仕事だとしたら、ここまでやらないよなあ、と思う。
 で、「ボクにとって教員っていうお仕事は何?」と考えた。

 趣味なんだよね。
 今一番ハマっている。

 だから、妥協したくないし、こだわりがあるし、少しくらいのお金を出しても平気だし。

 「趣味で教員をやってます」なんて言うと誤解されるかもしれないけれど、「趣味」は「仕事」より劣る、なんてことは決してないと思うんだ。

 いいじゃん、趣味。

 今、せきね(仮名)さんの生活の、ドコをドウ切っても、"教員成分"が含まれているという。今大詰めを迎えている高校野球で、たくさんたくさんがんばっている子たちが、ドコをドウ切っても"野球成分"なのと同じでさあ。

 こういうノって、どんなもんですかねぇ?

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