実家へ帰還、再び

2003年8月14日
 明日あたりに祖父の墓参に行こうと思いました。もう数年ほど行っていないので。

 もう20年ちかく前になるでしょうか。
 小さかったボクは、昼間はせっせと燃料店で働き、夜はのんびりと酒を飲んでいた、まじめで、温厚な祖父だった、そういう印象があります。
 今や、後から「こういう人だった」と聞くことの方が多くなってしまいました。

 実は体が弱かった祖父。

 戦中・戦前の大学入試、二次試験の体力検査ではじかれて、師範学校に行けず、教員になることができなかった祖父。

 徴兵されたが体力の問題で後方基地を転々とし、結果として戦争から生きて帰ってこられたという祖父。

 戦後にやっと市街地に出て、分からないながらも自営で燃料店を始めた祖父。

 石油危機で売るものがなくて、それでも灯油を調達しようとして悪戦苦闘を続けた祖父。

 自治会などの形だけ繕う顔役たちには厳しく在りながら、近隣の人たちはよく店先に招き入れていたという祖父。

 いま、孫は教員をやっています。
 墓前でまあまあ良い報告をできるような、そういう仕事ができているようです。

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